コーヒー派にも試してほしい。狭山茶と「洋菓子」の意外で美味しいペアリング
なぜ「狭山茶」は洋菓子に合うのか?
一般的な緑茶は、洋菓子のバターや生クリームの脂分に負けてしまうことがあります。しかし、狭山茶が洋菓子と対等に渡り合えるのには、明確な理由があります。
1. 独自の伝統技法「狭山火入れ」
狭山茶の最大の特徴は、仕上げの工程で行われる強めの乾燥である「狭山火入れ」です。これにより、コーヒーの焙煎にも似た香ばしく甘い香りが生まれます。
2. 寒い冬を越える「厚い葉」
比較的冷涼な地域で育つ狭山茶は、厳しい冬に耐えるため葉が厚く育ちます。その結果、抽出される液には重厚なコクと旨味が凝縮されており、お菓子の生クリームの濃厚さに負けない「パンチ」があるのです。
コーヒー派にこそ贈る、厳選ペアリング4選
コーヒーの好みに合わせて、ぜひ次の組み合わせを試してみてください。
① 【深煎り派へ】深蒸し狭山茶 × 濃厚ガトーショコラ
しっかりとした苦味とボディを好む方には、「深蒸し」の狭山茶がおすすめ。
- 理由: 深蒸し茶の細かい茶葉から溶け出す濃厚な渋みが、チョコレートの油脂分をスッと切り、カカオの香りを引き立てます。
- ポイント: 少し高めの温度(約80°C)で淹れることで、キレのある渋みが強調され、口の中がリセットされる心地よさを味わえます。
② 【カフェラテ派へ】ほうじ茶 × キャラメルナッツタルト
香ばしさとミルク感を好む方には、狭山茶の深煎り「ほうじ茶」を。
- 理由: ほうじ茶は、焙煎由来のキャラメルに近い芳醇な香りが特徴です。タルトの香ばしい生地やナッツの風味と共鳴(マリアージュ)し、奥行きのある味わいを生み出します。
③ 【新提案:砂糖いらずの甘み】和紅茶 × 生クリームたっぷりのショートケーキ
コーヒー派に最も驚かれるのが、杉本園製茶が手がける「東大和紅茶(国産紅茶)」とのペアリングです。
- 理由: 狭山茶の肉厚な葉を丁寧に発酵させた和紅茶は、海外産の紅茶に比べて渋みが驚くほど少なく、「砂糖なしでも甘い」と評されてます。この優しい甘みが、生クリームの乳脂肪分を優しく包み込み、まるでミルクティーを飲んでいるかのような一体感を生み出します。
- ポイント: ストレートで飲むことで、茶葉本来のフルーティーな香りがケーキの甘さを格上げしてくれます。
④ 【浅煎り・フルーティー派へ】冷淹狭山茶 × レモンケーキ
華やかな酸味を好む方には、あえて「水出し(または氷出し)」の狭山茶を。
- 理由: 低温でじっくり抽出した狭山茶は、テアニン(旨味成分)が際立ち、フルーティーな甘みさえ感じさせます。これがアイシングされたレモンケーキの酸味と絶妙に調和します。
ティータイムを格上げする「淹れ方」のコツ
洋菓子と合わせる際は、少しだけ「強め」に淹れるのが鉄則です。
- 茶葉は少し多めに: 通常の1.5倍程度の茶葉(一人前約4~5g)を使用します。
- 浸出時間を調整: 緑茶の場合は1分ほど、和紅茶の場合は5分ほど、じっくり蒸らすことで、狭山茶特有の厚みのあるコクが引き出されます。
- 最後の一滴まで: 「ゴールデンドロップ」と呼ばれる最後の一滴に、旨味が凝縮されています。
新しい「日常の贅沢」を見つける
コーヒーにはコーヒーの、狭山茶には狭山茶の良さがあります。しかし、杉本園製茶が守り続ける「重厚な味わい」と「職人の技術が生む和紅茶の甘み」は、これまでの「和菓子×お茶」という固定概念を打ち破る新しい食体験を提供してくれます。
次の週末は、お気に入りのパティスリーのケーキに、丁寧に淹れた狭山茶や和紅茶を添えてみませんか?
狭山茶の豊かな個性を、あなたのカップで。
杉本園製茶では、深蒸し煎茶から希少な和紅茶まで、洋菓子にも負けない力強い味わいの茶葉を厳選してお届けしています。